【坐骨神経痛が治らず13院目】
60代女性、主婦の方です。
右臀部(お尻)から下腿(ふくらはぎ)までの強い痛みとしびれがあり、病院、整骨院、鍼灸院等、これまで12院も通ったそうです。
それぞれに「坐骨神経痛ですね」と言われるばかりで、治療しても症状は改善せず、痛み止めばかり飲んでいるのが不安になり、当研究室に来られました。
初診時は、「痛みとしびれ」のために腰の曲がったお年寄り状態でした。
何よりも、お孫さんに「ゴリラみたい」を言われたのが、一番つらかったそうです。
触診すると、頚椎は酷く歪み、痛みのせいもあり、腰回りの筋肉はどこを触ってもガチガチで、硬結(筋肉が特に硬くなった部分)が特定できないほど、ひどい状態です。
坐骨神経痛の症状で、なかなかの重症です。
これでは、まともに歩けるはずがありません。
まずは頚椎を矯正して、右肩周り(腰ではなく肩です)の硬結を探り、手技で緩めました。
次に緊張の強い右下腿を軽度に指圧して、患者さんの様子を見ながら腰と臀部に鍼をしました。
ベッドから立ち上がっていただくと、患者さんが、「あれっ?!」と言われました。
痛みとしびれは残っているものの、腰を真っ直ぐにして立てています。
「これなら、もうゴリラと言われません」
と笑顔でお帰りになりました。